【ペコ】
「わ、わたし、お漬けものが大好きで……!」

外国人、しかも若い女の子で漬けものが好き、というのは、なんだかめずらしいような気がする。
俄然、興味がわいてきた。
なぜなら……。

【創】
「……奇遇ですね、実は私もお漬けものが好きなんです」

【創】
「目がない、と言ってもいいくらいに……」

俺は小さなころから、かなりの漬けもの好きだった。
われながら、ちょっと年寄りくさいと思うのだが……好きなものは好きなんだから、しかたがない。
できることなら、朝昼晩、ついでにおやつにもつまみたいくらいの愛好家だったりする。
……アリカお嬢さまからは『ファンのイメージが壊れそうだから、できれば基本的には見せないほうがいい』と言われ、従っているのだが。

【ペコ】
「まあ、そうでしたか」

なぜかほっとしたように、ポリーナはすこし表情をゆるめた。
親近感を覚えてくれたのかもしれない。