【創】
「……初めて、なのか……?」
【アリカ】
「…………」
女の子が無言で、こくん、と小さくうなずく。
……なんてことだ。
自分から誘うくらいだから、当然のように経験済みだとばかり思っていたが。
【アリカ】
「はぁ、あ、あぁ…………」
完全にモノが根本まで中に埋まると、女の子は、ほっとしたように小さく息を吐いた。
【アリカ】
「ぜんぶ、入りました、よね……?」
【創】
「……ああ。大丈夫か?」
【アリカ】
「はい、なんとか」
【創】
「まさか初めてだとは思わなかった。無茶をする……」
前髪をかきあげるようにして、女の子の額をそっと撫でる。
【創】
「痛いだろう? よく我慢したな」
【アリカ】
「はい……でも、いずれ経験することだと考えれば」
【アリカ】
「ここであなたとできてよかった、と思います」
ややぎこちない感じで、しかし無理をしているという風でもなく、女の子は俺を見つめて微笑んだ。